ファニー・ガール

人気女優ファニーが舞台出演をキャンセル!

愛する彼ニックが乗る豪華客船を目指して水色のタグボートに乗り込む。

●今回の「船の映画」

Funny Girl

1968年公開 アメリカ映画


●あらすじ

ファニーは、スターを夢みる一介の踊り子。いつも失敗ばかりだったが、観客には大ウケで、いつしか人気者になっていた。そんな彼女に目をつけたのは、ギャンブラーのニックだった。もっと高額で劇場主に高く売り、そのマージンを手に入れようと考えたのだ。彼女は断るのだが、その胸には、ニックが強く焼きついたのだった。

1年後、ツアー中に再会したファニーとニックは交際を始める。シーフードレストランでデート中、ニックは、ニューヨークから船でヨーロッパへ行くことを伝える。乗船の目的は金儲け。実は競馬で一儲けしてからファニーにプロポーズする予定だったが、大損してしまった。そこで豪華客船に乗り込み、金持ち相手のポーカーで、運良く大金を巻き上げようと語る。ニックと片時も離れたくないファニーは一緒に船に乗りたいが、舞台があって付いていけない。

次にニックと会えるのはいつのことになるのやら。。。不安を抱えたまま、次の興行先に向かう汽車を一座の仲間と待ちっていると、ニックから花束と愛のメッセージが届く。 ファニーは舞台の出演をキャンセルして彼の元に向かう。港に着いたが、すでに船は出港していた。しかし恋する女は止まらない!!


●ここに注目!

ファニーとは、滑稽、という意味。その名を身につけた、喜劇女優ファニー・ブライスの人生をベースにしたミュージカルの映画化。ブロードウエイでブライスを演じたバーブラ・ストライサンドが引き続き映画も主演。しかも初出演。

2番目の夫となったニックとの恋のストーリー。愛する夫ニックと別れ、再びショーの世界に戻ったファニーの愛と舞台に生きる姿を描く続編映画「ファニー・レディ」もある。


●ここに「船が出てくる」!

ニューヨークに着いたファニーは、ニックが乗る豪華客船を追い、タグボートに乗る。水色のラグボートに乗り、自由の女神をバックに、声高らかに歌う(ミュージカル映画なので)彼女のオレンジ色のスーツが、ニューヨークの海にとても映える。

船室のニックの前に現れて驚かせるファニー。 ルームナンバーは4B、ニックのスーツケースがルイ・ヴィトンなのもしっかり映っている。一つ残念なのは、この豪華客船の外観や名称が不明なこと。ということは、船内はセット撮影なのだろう。

ポーカーをしているニックを待って、カウチでうたた寝して待つファニー。壁には横長の歪んだ円の光が当たってる。その光はゆらゆらと上下に揺れている。これは船ならではの丸い窓から差し込む月の光。船内ならではの揺れを演出している。船の外見や名称、甲板でのシーンがなくても、船らしさがしっかり描かれている。

このオレンジ色のスーツで、ニックを追いかけてタグボートに乗り込む。ニックから贈られた花束もしっかり手に持って。豪華客船でニックと再会した時には、花束はもうくしゃくしゃだけど。

結婚資金稼ぎのためのポーカー中のニックのそばで、頑張ってポーカーフェイスを装うファニー。

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クルーズ映画ライター あいさわみき が 船が出てくる映画を気ままにコツコツ書きまとめています。 船の映画 船が出てくる映画 船が舞台の映画 船が登場する映画 あらこんなところに船が!という作品に出会うと、最高にハッピーです。 なので、ハッピーのおすそ分け、それがこのサイトのコンセプトです。