船が行き交うロードアイランドのウォーターフロントカフェ「Hot Club」。
高校時代の憧れ、メリーが『120kgに太り、日本人と結婚したよ』と聞いてショック!
●今回の「船が出てくる映画」
There's Something About Mary
1998年公開 アメリカ映画
●あらすじ
1985年のロードアイランド。歯に矯正器を付けたダサい高校生テッドは、学園一の人気者である憧れのメリーとプロムへ行くチャンスを手にする。当日、めかしこんでメリーを迎えに行ったテッドだったが、トイレで下半身をズボンのファスナーに挟んでしまい、大怪我。メリーとの仲もそれきりになってしまった。13年後、メリーが忘れられないテッドは探偵のヒーリーにマイアミに住む彼女の調査を依頼する。ところがそのヒーリーがメリーに恋してしまい、テッドに彼女をあきらめるように嘘の報告をする。メリーをあきらめきれないテッドは彼女の住むフロリダへと旅立つ・・・。
●ここに注目!
やり過ぎ!との非難も受けるほど、 突き抜けた下ネタやブラックジョーク、蔑視も差別もギリギリすぎるが、その背景には教訓や注意、応援、理解、そして深い愛が込められている、ということで知られるファレリー兄弟映画。例えば、高校時代のテッドの「ファスナー事件」は、ファレリー兄弟の家族が起こした実際の事件に基づいていて、「慌てて、社会の窓のチャック(ズボンのファスナー)を上げるなよ」という教訓が込められている。撮影には、キャメロン・ディアスの実父がつきそっていた。理由は定かではないが、とても仲が良い父娘で、父親としては「悪名高きファレリー兄弟の映画出演を心配して」で付き添っていたのではないだろうか。ファレリー兄弟はこの実父まで撮影に巻き込み、映画にカメオ出演させる。それは、勘違いで逮捕されたテッドが釈放される時に、囚人達にはやし立てられるシーンで、赤い服を着た囚人たちのド真ん中の長髪で髭をはやした男が父親エミリオである。
●ここに「船」
高校時代も含めテッドが住んでいたのは、米国北東部の海辺にある小さな美しい州ロードアイランド。テッドが探偵ヒーリーと会い、メリーの近況報告を聞いていた場所は、Hot Club(住所: 575 S Water St, Providence, RI 02903-4344)は、ナイトクラブとレストランを兼ねた、地元の若者の人気カフェである。プロビデンス川に面していて、リバーボートツアーの受付場所にもなっており、行き交う船を眺めながらのんびりしたひとときが過ごせる場所だ。
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