カットスロート・アイランド

実際に帆船3隻作って制作費・宣伝費1億ドル以上!

宝島の地図をめぐって若き(?)女海賊が大奮闘

●今回紹介の「船の映画」

Cutthroat Island

1995年公開 アメリカ映画


●あらすじ

17世紀、カリブ海の海賊船「モーニング・スター」船長が何者かに襲われた。娘のモーガンが駆けつけると、自分の頭の皮を剥げと言う。そこには宝が眠る島「カットスロート・アイランド」の地図が描かれていた。しかしその地図は一部で、美しさと猛々しさの同居する男勝りの女性だ。ある日、父が何者かに襲われ、駆けつけた彼女に自分の皮膚に書かれた地図を託して死ぬ。それは宝の眠る島“カットスロート・アイランド”へ導く地図だった……。


●ここに注目!

製作費・宣伝費合わせて1億ドル以上がかけられた。しかし、その1割強ほどしか回収できず。ギネス・ワールド・レコーズに「最も興行赤字が大きい映画」として記載されているそう(予算:9800万ドル 興収:1000万ドル)。

第16回ゴールデンラズベリー賞の最低監督賞にもノミネートされたが、そこまで悪くないんじゃないかなーと思える映画。テレビやレンタルで見るにはいいけど、映画館に行ってまで見るほどではないというのでしょう。ストーリーは単純で、アクションも大雑把だから。でも“5分に一度、罠がある”というのが宣伝文句どおり、次から次へと見せ場があって、スピード感はいいし、セットも衣装もそれなりの物で、このぐらいでヒットしているものもあるのに?と不思議に思っていたら、気づいちゃいました。そうなんです!主演クラスの俳優が弱いんです。だって、主演女優ジーナ・デイヴィスは、監督レニー・ハーリンの奥さんですから(のちに離婚しました)。男勝りで、男好きで、体も顔もごつくて、おばちゃんにしか見えない。残念。

撮影は、タイのクラビと、マルタ共和国で行われた。

宝の隠されたカットスロートアイランドや、石灰岩質の島々が洋上に浮かんでいるシーンはクラビ。白い砂浜の湾に船が停泊しているシーンは、レオナルド・ディカプリオ主演「ザ・ビーチ」と同じピピ・レー島のマヤ湾で撮影。

マルタ共和国では、マルタ警察学校の本拠地のある16世紀の聖エルモ砦や、丘の上に佇む城壁に囲まれた旧都イムディーナ、地中海フィルムスタジオなど。

ちなみにタイトルも「よくわかんない」という意見多数。

カットスロートはCUT(切れた)THROAT(喉)の意味。怖いわね。


●ここに「船」

海賊のお話なので、船のシーンがいっぱいです。制作費が膨らんだ理由が「実際に帆船を3隻作ったから」というほど。船、見ごたえあります。

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クルーズ映画ライター あいさわみき が 船が出てくる映画を気ままにコツコツ書きまとめています。 船の映画 船が出てくる映画 船が舞台の映画 船が登場する映画 あらこんなところに船が!という作品に出会うと、最高にハッピーです。 なので、ハッピーのおすそ分け、それがこのサイトのコンセプトです。