赤い靴

海と船が見える窓の外から、名前を呼ぶ声が聞こえる。

窓に近寄り、下を見ると愛する女性が両手を上げて微笑んでいた。

●今回の「船が出ている映画」

The Red Shoes

1948年公開 イギリス映画


●あらすじ

カリスマ的興行主ボリス率いるバレエ団がロンドン公演にやってきた。そこで新進バレリーナのヴィクトリアはボリスの目に留まり、また同じころ、新進作曲家ジュリアンも同バレエ団に採用される。バレエ団のプリマ、ボロンスカヤは結婚したことで芸術至上主義のボリスの不興を買い、退団。 主役に抜擢されたのはヴィクトリアだった。新作「赤い靴」は大成功をおさめ、ヴィクトリアは一躍スターとして認められる。その頃、彼女は「赤い靴」の曲を担当したジュリアンと恋に落ちていた。二人の仲を知ったボリスは激怒、ジュリアンを解雇する。だがボリスの意に反し、ヴィクトリアもジュリアンを追って退団、二人は結婚する。しかし、バレエを捨てきれない彼女はボリスの誘いに応じて、再び「赤い靴」の舞台に戻る。


●ここに注目

残酷かつ華麗な芸術の世界を描いたバレエ映画の最高峰。アンデルセン童話「赤い靴」が下敷きになっている。ちなみに童話では、養母が注意するのも聞かず、葬式でも赤い靴を履き続けたがために、死ぬまで踊り続けなければならない呪いを掛けられて、足を切断したというストーリー。

映画監督のマーティン・スコセッシがオリジナル・ネガ修復作業に着手し、2年の歳月をかけて完成された「デジタルリマスター・エディション」が、2009年カンヌ国際映画祭で世界初公開された。


●ここに船!

二人の恋を引き離そうとするボリスを説得できなかったヴィクトリアは決意し、ジュリアンの家にやってくる。そのジュリアンの家の窓からの眺めに注目してほしい。そこには美しい青い海と、そして船の姿が見えるだろう。美しい窓からの景色から、ジュリアンの名を呼ぶヴィクトリアの声。窓に駆けつけ、ヴィクトリアの姿を見つけるジュリアン。ヴィクトリアの言葉に「やったー!」と両手を広げて喜ぶジュリアン。さて、このジュリアンの家の場所だが、調べてみたが、今の所はわからなかった。今も残っているといいのだが。調べにロンドンへ行きたくなった。



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クルーズ映画ライター あいさわみき が 船が出てくる映画を気ままにコツコツ書きまとめています。 船の映画 船が出てくる映画 船が舞台の映画 船が登場する映画 あらこんなところに船が!という作品に出会うと、最高にハッピーです。 なので、ハッピーのおすそ分け、それがこのサイトのコンセプトです。