船に乗って無人島にやってきたギリシア神話の研究チーム、犯罪者、セレブなハンターを
伝説の怪物ヒドラが襲いまくり! 船の中にも侵入して船員たちも襲いまくり!
●今回紹介する「船が出てくる映画」
Hydra
2009年公開 アメリカ映画(テレビ映画)
●あらすじ
沖合いに浮かぶ無人島に、ヴァレリーたちギリシア神話の研究チームが上陸した。そしてそこでついに「ヘラクレスの剣」の在り処を発見するが、その時、彼らの前に突如として伝説の怪物「ヒドラ」が現れる。一方沿岸では一艘の貨物船がその無人島に近づいて来ていた。その目的は島に犯罪者を解き放ち、セレブのハンターたちによる“人間狩り”を行うというものであった…。
●ここに「注目」!
タイトルにも、パッケージにもしっかり使われているのでお分かりのように、この映画の主人公は「ヒドラ」である。作中では、無人島に住みついている太古の怪物、という設定で、最初の登場時は3つしか首がないが、首を切り落とすと、そこから新しい2本の首が生えてきて、最終的には5つとなった。 ギリシャ神話では9つの首を持つと言われているが、5つという異説もあるらしい。
パッケージの、シュッとした強面で巨大な「ヒドラ」ちゃんは、誇大広告で訴えられそうなぐらいに誇張されている。実際は大口開いてようやく人間の頭を丸かじりできるぐらい。頭もまん丸。目もまん丸。パッケージのような背中のトゲトゲはなく、牙も全然違う。色も違う。
でも、よく見ると、愛らしいほど、チープです。仕方がありません、テレビ映画だから。。。。ね。
●ここに「船」
ギリシア神話の研究チームの船や、ハンターたちの船など、島と船の遠景のカットがちょこちょこと差し込まれて、船の映画感たっぷり。遠景で見る限りでは、船の規模はハンターたちの貨物船の方が大きい。なぜって?犯罪者ハンターゲームツアー(1人4000万ドル)は、非合法だから。船を出す表向きの理由が「貨物」なのだろう。そして、主催者は、船長に足元を見られ、割高の船を用意させられたのだろう。島には港がなく、テンダーボードで上陸している。
ハンターたちが乗ってきた船は、なぜか貨物船。セレブなお金持ちが客のツアーなんだから、クルーザーにしたらいいのに・・・と思うが、ハンターたちの獲物になる「犯罪者」を閉じ込めるためには貨物船の方が良かったのでしょうか? 船内での食事の部屋は飾りっ気なく、配管も丸見えだが、テーブルの上には白いレースのテーブルカバーが掛けられ、シャンパンも振舞われる。
ハンターツアーの主催者と美人妻は、一度も島に降りず。獲物のはずの犯罪者が船に戻ってからが、彼らの本当の恐怖と悲劇が本番。ヒドラも体が伸びて変化が激しいすぎて、原型を留めない。
●ここにも「船」!!!
ラストシーン。ヒドラの手(口?)から無事逃れた男女が、今後の話をしながら下船するシーンの背景に注目!!! ロイヤル・カリビアン・インターナショナル「ヴィジョン・オブ・ザ・シーズ」が映っているのだ。1998年就航、カリブやヨーロッパを受け持つ船なので、日本に住む限りはあまりお目かけしないが、クラスとしては「ヴィジョンクラス」で、「ラプソディ・オブ・ザ・シーズ」と同等クラスである。このシーンを見つけただけでも、この映画を見た甲斐があった!!!よかったー!
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