ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー

少女は成長し、愛する父を助けにタイ・バンコクへ。

悪人ベガの荷物「ホワイトローズ」を狙って夜の船に潜入する。


●今回の船が登場する映画

Street Fighter: The Legend of Chun-Li

2009年公開 アメリカ・日本映画


●あらすじ

ピアニストを目指す裕福な家庭の少女チュンリーが、サンフランシスコから香港に引っ越してきた。父が庭で太極拳の稽古をしているのを見て、父と共に練習するようになる。ある日、父親が自宅で何者かに襲われ、目の前で拉致される。数年後、ピアニストとして香港で活躍するチェンリーの元へ古代中国文字で書かれた巻物が届けられる。母が亡くなり天涯孤独となったチュンリーは、街で巻物を解き明かそうと街をさまい、導かれるように一つの店に入ると、女店主に「バンコクへ行き、ゲンという男と会えば探し物が見つかる」と言われ、一人バンコクへ向かう。


●ここに注目!

カプコンのゲーム『ストリートファイターII』のキャラクター、春麗(チュンリー)を主人公としたオリジナルストーリー映画。チュンリーは『ストリートファイター』シリーズのファン、特にゲームファンにとっては永遠のヒロイン。ゲームを全くやらない私は、ゲームを映画化する理由や意義が全然わかりません。でも、ゲームファンはかなり盛り上がったのだろう。「ストリートファイター」を冠に抱く映画が何本も制作されたんだから、きっとそうなんだろう。全世界で2500万本を売り上げた大ヒット対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズなんだもんね。

しかし、ゲームのようなアクションを実写版で再現するのは難しい。しかも2時間ぐらいのストーリー映画。ずっとアクションさせるわけにはいかないわけで、どうしても間延びしちゃう部分が出る。ゲームとは別に、「カンフーパンダ」や「ベストキッズ」みたいに、一人の成長物語として観れたら、アクションも素直に楽しめると思うけど。

チェンシーはゲームキャラクターのようなツインお団子ヘアでの登場は一箇所のみ。これはファンはちょっと寂しいのでは?


●ここに船、登場!

小さな船で取り上げるほどではないが、でもやっぱり紹介しておこう。ゲンの幼馴染で、チェンリーの敵である悪人ベガの若い頃の悪事を紹介するシーン。「やがてベガはみんなから恐れられる泥棒になった。欲しいものは奪う、欲しい時に。だがベガは満足しない。欲は際限なかった」とゲンが紹介する映像として、タイの水上生活者が小船で釣ってきた魚を奪うベガが映し出されるのだが、舞台がタイだからか、どこかのどかで、ベガの悪ぶりがあまり伝わってこないのが残念。

船が登場するもう1シーンは、夜の港でチャンリーがベガ一味と戦うところ。事前に港の管理事務所で、ベガの荷物「ホワイトローズ」が到着することを知ったチャンリーが、その荷物を狙って港へ出かける際に、船が見える。この「ホワイトローズ」という荷物は、実は◯◯で、そのことを知っていれば、こんな夜に、こんな船で、到着するとは思わなかっただろうに。と勘ぐった通りに、この情報は嘘で、やっぱりチャンリーをやっつけるためのデマ情報でした。

3つ目のシーン。港の管理事務所は、チャンリーに一度痛い目にあわされているので、今度は正直に答える。「ホワイトローズ」が届くのはセントラルハーバー「フロントバース」。船の名前は「SVERLOVSK(スベルドロフスク)」。ロシアの州の名前だ。この時点では「ホワイトローズ」の正体はみんな不明。船に忍び込んだチェンリーは、「パパはどこ?」と尋ねる一人の少女を見つける。この少女がそう「ホワイトローズ」。ベガの娘なのだ。愛する娘、とベガさん言っていますが、だったらもっといい船に乗せてあげればいいのに。いくら隠密だからと言っても、ちょっと寂しいわ。


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クルーズ映画ライター あいさわみき が 船が出てくる映画を気ままにコツコツ書きまとめています。 船の映画 船が出てくる映画 船が舞台の映画 船が登場する映画 あらこんなところに船が!という作品に出会うと、最高にハッピーです。 なので、ハッピーのおすそ分け、それがこのサイトのコンセプトです。