「船が沈めば保険金が入る」難波した船と助けた船。
助けた男と、助けられた男の妻は恋に落ちる。
今回ご紹介の「船が登場する映画」
Remorques 1941年 フランス映画
●あらすじ
フランスの港町ブレスト。ある日船員の結婚式が行われていた。宴もたけなわの頃、救助要請の指令が入り港へと向かう。 遭難船救出専門の救命艇である曳き船サイクロン号の船長アンドレは、難破した船ミルバ号を救助する。報奨金を支払うのを嫌がり、むしろ「船が沈めば保険料が入る」という考えのミルバ号の船長は、引き綱を故意に切る。救出の証拠が得られずアンドレは働き損になってしまう。 ミルバ号に乗っていた謎めいた美女カトリーヌは強欲な夫である船長の元から逃れ、命の恩人であるアンドレを訪ねる。二人は恋に落ち、海辺の家で密会するようになる。長年連れ添った妻イヴァンヌは心臓の持病を抱えていた。
●注目!
1939年に撮影を開始したが、戦争(第二次世界大戦)により途中で中断し、1941年に完成した。
●ここに船!
ブレストはフランスの西端ブルターニュ半島にある実際の港で、実際にここでロケを行っている。現在、横須賀市の姉妹都市になっている。アンドレ演じるギャバンが出演する映画には港に絡むものが多く、この作品の後、アメリカへ渡り「夜霧の港」を撮っている。
海洋スペクタクルシーンは、ミニチュアセット撮影で、円谷プロの往年の怪獣映画並みの出来。でも、カット割りが巧みなおかげで、迫力演出はなかなかのものに。
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