支那海

香港からの船に「支那人形」と呼ばれる情婦が乗ってきた。

台風や海賊と恋の海洋アクションはタイタニック級！

今回ご紹介の「船が登場する映画」

CHINA SEAS 1935年　アメリカ映画

 ●あらすじ

香港からシンガポールへ出帆した定期船キンルン号。 船には船長のガスケルと“支那人形“と呼ばれる情婦が乗っていた。 そしてもう一人、ガスケルとかつての恋人シビルも乗船していた。 人妻だったシビルから身を引いてアジアへと逃れてきた彼をはるばる追ってきた彼女にガスケルは冷たく接するが、一方“支那人形“はシビルに嫉妬する。

●注目！

主演は「風と共に去りぬ」のクラーク・ゲーブルとマリリン・モンローも見習ったというセクシー・シンボルのジーン・ハーロウのコンビの代表的一本。

●ここに船！

香港を出港した定期船がシンガポールへ着くまでの波乱の航海を描き、「タイタニック」を思わせるスペクタル・シーンや、今もマラッカ海峡付近に出没する海賊も登場する。活気あふれる香港の出港前のシーン、台風や海賊などのトラブルに冷静に対処する船長の活躍がかっこいい!! CGなしで、大水をかぶって撮影して俳優根性をしっかり見せてくれる。 1930年代の香港の風景や文化、南シナ海に跋扈していた海賊の状況も興味深く見れるだろう。英国やマレーシア、アメリカの関係も現在と比較して見ると歴史的な変化に驚かされる。