インビジブル・ウェーブ

不倫関係にあったボスの妻を殺し、

マカオからプーケットへ船で逃避行。

今回ご紹介する「船が出てくる映画」

INVISIBLE WAVES　2006年　タイ／オランダ／香港／韓国映画

●あらすじ

香港のヴィクトリアピークのレストランに務める日本人シェフ、キョウジは、店のオーナーでありボスの妻と不倫の関係にあった。ある日、彼にボスは妻の殺害を命じる。その仕事を遂行した彼は、身を隠すために香港からマカオへ、そしてタイのプ－ケット島への逃避行の旅の船上で、次々と奇妙な出来事に遭遇する。そんな中、ノイという不思議な魅力を持つ女性とその子供と出会う。

●注目！

『地球で最後のふたり』と同じ監督、同じカメラマン、同じ脚本家、そして主演も同じ浅野忠信で撮られた映画。インビジブルとは、目に見えないという意味。船の底の方の２等客室という狭い空間でも、なぜか海の揺れを感じるカメラワークに注目だ。

●ここに船！

船はマカオからプーケット行きのフェリー。プールもバーも付いているが、客室は結構ボロ。高級客室もあるのかもしれないが、洗面所で蛇口をひねると必ずシャワーヘッドから勢いよく水が出てびしょ濡れになるし、壁にくくりつけの収納タイプのベッドは押さえていないと壁に戻ってしまうし、壊れたドアで部屋に閉じ込められてしまうし。これが安い部屋だからという理由ならば、そんな船の高級客室もきっと大したことではないだろう。