木造の小学校の校舎から眺めていた憧れの白い船。
「乗りたい!」夢を叶えるために手紙を書いた。
今回ご紹介の「船が出てくる映画」
しろいふね 2002年 日本映画
●あらすじ
島根県平田市にある小さな漁村に、日本海を見下ろす岸壁に建てられた古い木造校舎の塩津小学校はあった。生徒数は全校で20名も満たさないほどしか。そんな中、一人の生徒が海上を動く白い船を発見、「あの船に乗りたい!」生徒たちはその美しい白い船に魅了された。その姿に大人たちは「乗せてあげよう」と力を合わせ、“白い船調査プロジェクト”がスタートした。
●注目!
島根半島のとある小学校(塩津小学校)の児童たちと「白い船」との交流の実話を描いた映画。倉掛晴美著「海の子の夢をのせて」(石風社・2000年)を原作とし、映画化にあわせて早坂真紀著「白い船」(新潮社)も発行された。
映画の撮影は、実際の塩津小学校を使用するなど、全編にわたり島根ロケーションを敢行、近在の漁師さんなど地元の人々の全面協力のもとに製作された。
船を発見する少年は濱田岳である。初々しい!
●ここに船!
「白い船」のモデルは、かつて室蘭港 - 直江津港 - 博多港を結んだ九越フェリーの「れいんぼうべる」「れいんぼうらぶ」。1996年4月、直江津と博多を結ぶ航路で「れいんぼうべる」が就航し、定期航路による日本一周が可能となった。1997年3月には「れいんぼうらぶ」も就航し、同航路は毎日運航した。子供達は「れいんぼう・らぶ」の当時の大西智船長宛に手紙を送り、その手紙を手にした博多支店職員の方が返信したのがきっかけとなっているそう。
2001年に「ニューれいんぼうべる」「ニューれいんぼうらぶ」が就航し、旧船は売却された。新船は2006年12月の同航路休航により、商船三井フェリーに譲渡。 航路は現在廃止となっている。
映画で主に登場したのは「れいんぼうらぶ」であるが、「れいんぼうべる」は宮崎カーフェリーへ譲渡後に映画『LIMIT OF LOVE 海猿』で使われた。
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