ラストサムライ

1876年、心に大きなトラウマを抱えた一人のアメリカ人が

サンフランシスコから横浜へ船で渡ってきた。


今回紹介する「船が出てくる映画」

The Last Samurai  2003年 アメリカ作品

●あらすじ

1876年サンフランシスコ。南北戦争、そしてインディアン討伐で心に大きなトラウマを抱え、酒浸りの日々を送っていたたアメリカ陸軍のオールグレン大尉に、「戦場の英雄」を軍隊の教授職としての話が来る。雇い主は日本。その頃の日本は明治維新が成立し、近代国家建設のために急速な近代的軍備の増強が必須だったからだ。日本に渡り、出来上がったばかりの明治政府軍に訓練を始めて間もなく、不平士族の長である勝元が鉄道を襲い、オールグレンは勝元らに捕えられる。しかし勝元は彼を殺さず、自分たちの村に連れて帰り、妹のたかに世話をさせるのだった。

●注目!

映画の冒頭に登場する日本の美しい風景。長崎県佐世保市の西に位置する九十九島だ。九十九島とは、佐世保港の外側から北へ25kmにわたり島々が点在する海域のことで、島の密度は日本一。 九十九(くじゅうく)とは数がたくさんあるという意味で、実際の島の数は208ある。 長崎県佐世保市船越町にある、標高191m石岳頂上の展望台で冒頭に出てくる島々の夕景が撮影された。九十九島の景色を船に乗って楽しメルのは、九十九島パールシーリゾート。パールクィーンや海王などの遊覧船クルージングや九十九島を満喫するクルージングメニューがある。

●ここに船!

オールグレン大尉がアメリカから日本へやってくる手段はもちろん船しかない。なので、船に乗ったトムクルーズが映画には登場する。何もない海に、富士山がひょっこり現れてくるシーンは、映画「80日間世界一周」のオマージュ?とも思うが、移民船がニューヨークに着く時、自由の女神を必ず映すのと同じで、誰にでもわかりやすい定番シーンとして採用されたのだろう。映画の舞台の1876年は2月に東海道線大阪 - 京都間開通開業、6月に大森駅開業、そして7月20日に明治天皇が巡幸より灯台視察船「明治丸」で横浜港に帰還(海の記念日の由来)した年。横浜港完成の1858年より18年、横浜港の世界に向けての開港1859年より17年経っている。「80日間世界一周」では1872年に新橋 - 横浜間の鉄道が開通されたばかりらしいそこそこの賑わいだったが、それから4年後に当たる1876年の横浜港は外国人の姿も洋装の日本人の姿も多く見られ、それより何より人の多さは現在の渋谷の交差点に匹敵するほどの大賑わい。見比べると面白そうだ。

写真:EraVasher






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クルーズ映画ライター あいさわみき が 船が出てくる映画を気ままにコツコツ書きまとめています。 船の映画 船が出てくる映画 船が舞台の映画 船が登場する映画 あらこんなところに船が!という作品に出会うと、最高にハッピーです。 なので、ハッピーのおすそ分け、それがこのサイトのコンセプトです。