大海原で一人、力尽きたチャックの顔に大きな水しぶきがかかった。
そして、後ろにゆっくりと船が進んで行く。
今回紹介する「船が出てくる映画」
Cast Away 2000年 アメリカ映画
●あらすじ
運送会社フェデックスの管理職チャックは自社の貨物機に同乗中、嵐による墜落事故に巻き込まれる。奇跡的に無傷であったが、流れ着いた先は南太平洋の無人島であり、生き残ったのはチャック1人であった。救助を待ち続けるサバイバルな日々の中、チャックは積荷のバレーボールに「ウィルソン」と名付け、話し相手にして生き抜いていく。4年後、島に大きなある物が漂れついてきた。チャックはこれをきっかけに、ついに島から脱出を図る。大きな船に助けられ、帰国を果たすのだが、愛を誓った婚約者はすでに別の家庭を持っていた。
●注目!
ロバート・ゼメキス監督、トム・ハンクス主演作品。両者がタッグを組むのは1994年の『フォレスト・ガンプ/一期一会』以来。企業の実名がたくさん出てくる。
●ここに「船」!
島を脱出後いろいろあって疲れ果てて力もついに尽くしたチャックの前、いや後ろに現れるのが「船」だった。多分、貨物船。ゆっくりゆっくりと船が進んでいく。あまり波が立っていないので、スピードをかなり落としている様子。それは、海面に浮かんでいる、怪しいもの(チャック)を確認するためなのか? 実際には撮影上の関係(安全面とか)かもしれない。広い広い海の中、ポツンと浮かんでいる一人の人間を偶然発見し、救助するのは困難なことだろう。
船体の横の下の方をここまでじっくり写している映画はほぼない。船体の横に書かれたマークもバッチリ見える。それがバルバスバウマーク。海に沈んでいると見えないが、船首が突き出ている形をしているよ、っという印だ。ちなみに、バルバスバウとは、造波抵抗を低減するための球状の船首構造のこと。この形のおかげで、水の抵抗を減らして、船がなめらかに進むことができる。また、小型船の乗り上げ事故などを防ぐ役目もある。
詳しくはこちらへ https://www.kaijipr.or.jp/mamejiten/fune/fune_8.html
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