ミニヴァー夫人

真夜中の電話で起こされたミルヴァー氏は

10メートル級の民間船を集めろと命を受ける

●今回の船が出てくる映画

MRS. MINIVER

1942年公開 アメリカ映画


●あらすじ

1939年夏、第二次大戦前夜。 ロンドン近郊の田舎町ベルハムに住むミニヴァー家は、建築家の夫クレム、その明るく美しい妻ケイ、そして二人の幼い子供とで暮す幸せな家族だった。そこに大学生の長男ヴィンが帰郷。旧家の令嬢キャロルも一家を訪ね、「ミニヴァー夫人のバラ」と名付けられた駅長が育てた赤いバラを花の展示競技会に出展するのをやめるよう説得してほしいと頼んでくる。ヴィンとキャロルは対決するが、やがてお互いを理解し愛し合い結婚を誓う。その後、イギリスが参戦し、戦火はミニヴァー家の町にも迫り、一家は不安を抱えながらの日々を送る。


●ここに注目!

1937年に新聞のコラムに掲載された、ジャン・ストラーサーの短編を基に製作された作品。「ローマの休日」のウィリアム・ワイラーが、今次大戦に従軍する前に監督した。第二次世界大戦下で製作された、明らかに戦意高揚、反ナチス映画として有名で、本作の公開当時、イギリスの首相ウィンストン・チャーチルは、敵艦隊を撃退したほどの効果がある作品とまで言ったとか。日本での公開は戦後1949年。 2009年には、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録された。

ヒロインのミルヴァー夫人を演じ、アカデミー主演賞を受賞したグリア・ガースンは、映画公開の翌年、12歳年下の息子ヴィン役のリチャード・ネイと結婚。2度目の結婚だった。


●映画のここに船が登場

ミニヴァー氏が深夜2時に受けた軍の命令で、10メートル級の民間船を集め大船団を組んだシーン。夜明け前の暗い中、川いっぱいに民間船が集まり、ドドドドとすごいエンジン音で前進する。これは「ダンケルクの戦い」で、ドイツ軍がフランスを侵攻した1940年5月24日から6月4日の間に起こった戦闘。輸送船の他に小型艇、駆逐艦、民間船などすべてを動員した史上最大の撤退作戦だった。

このサイトでは、戦艦、戦争映画は紹介しない。

だが、この作品は、戦下に入ろうとしているイギリスの田舎町の人々の暮らしを描いていて、しかも民間船による大船団だったので、取り上げた。

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クルーズ映画ライター あいさわみき が 船が出てくる映画を気ままにコツコツ書きまとめています。 船の映画 船が出てくる映画 船が舞台の映画 船が登場する映画 あらこんなところに船が!という作品に出会うと、最高にハッピーです。 なので、ハッピーのおすそ分け、それがこのサイトのコンセプトです。