タワーリング・インフェルノ

70年代の豪華客船パニック映画「ポセイドン・ アドベンチャー」の高層ビル版。

ヘリコプターが飛ぶオープニングシーンのサンフランシスコの海に注目!?

●今回の船が出てくる映画

The Towering Inferno

1974年公開 アメリカ映画


●あらすじ

サンフランシスコの空にそびえ立つ138階建て、世界一高い超高層ビル「グラス・タワー」が落成の日を迎えた。135階の会場に300人のゲストを招いた落成式のお祝いムードの中、タワーの地下室では発電機が故障があった。その頃、災害探知装置を監視していた保安係主任が、異常反応に気づく。81階の物置室では密かに火が広がっていた。保安係主任の緊急報告を受けた設計士のロバーツは、配線工事が設計通りに行われていないことに気づき、オーナーに落成式の一時中止を申し出るが、却下される。81階の火はまたたくまに拡がっていく。


●ここに注目!

題名の「タワーリング・インフェルノ」とは、英語で「そびえ立つ地獄」という意味。元の原作が2本あり、『ザ・タワー』と『ザ・グラス・インフェルノ』の原作小説2つを1本のシナリオにまとめた。70年代はパニック映画ブーム。豪華客船を舞台にした「ポセイドン・ アドベンチャー」の大ヒットの後で、ワーナーも20世紀フォックスも、新たなパニック映画として高層ビルに着目していた。同時期に似たような映画が2本あったら共倒れになる。だったら、共同で、いい映画を作ろう!となったとか。そのおかげで、主にワーナー映画に出演していたスティーブ・マックイーンと、主に20世紀フォックスの映画に出演していたポール・ニューマン、この人気スターの顔合わせが実現した。

公開日が近づくと、オープニング・クレジットでマックイーンとニューマンのどちらの名が最初に表示されるか注目された。出来上がった画面を見ると、左側にマックイーン、右側にニューマンの名がある。横表記では左のマックイーンが上位になるが、上下の縦位置で見ると、ニューマンの方が高い。二大スターに優劣をつけずに済む、どちらが優位か分かりにくい苦肉の表記表現に、制作側の苦労が垣間見れる。

結果、70年代を代表するパニックアクション大作として大成功! 豪華客船を舞台にした「ポセイドン・ アドベンチャー」の高層ビル版として名高い。どちらも製作はアーウィン・アレンだからか。

出演者の豪華さでも話題だった。例えば、90階の住民で株専門の詐欺師ハーリー・クレイボーンを、フレッド・アステアが演じている。


●ここに船が登場!

オープニングに注目を! ヘリコプターが空を飛び、映画の舞台となるサンフランシスコの街が映る。その海に客船らしきシルエットが見えるような・・・。この映画の船はこのぐらいです。


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クルーズ映画ライター あいさわみき が 船が出てくる映画を気ままにコツコツ書きまとめています。 船の映画 船が出てくる映画 船が舞台の映画 船が登場する映画 あらこんなところに船が!という作品に出会うと、最高にハッピーです。 なので、ハッピーのおすそ分け、それがこのサイトのコンセプトです。