命をかけて偽りの人生を生きてきた二人の男。
九龍湾を望むビルの上で、最後の対決が始まる。
●今回の「船が出ている」映画
無間道(Infernal Affairs)
2002年 香港
●あらすじ
1991年、ストリート育ちの青年ラウは香港マフィアに入ってすぐ、ボスによって警察学校に送り込まれる。一方、警察学校で優秀な成績を収めていた青年ヤンは、マフィアへの潜入を命じられる。10年後、警察はヤンから大きな麻薬取引の情報を受け取るが、検挙も取引も失敗。警察、マフィアともにスパイの存在に気づく。
●ここに注目!
「Infernal Affairs(インファナル・アフェア)」は直訳すると「地獄の業務」という意味だ。
日本版では「ダブルフェイス」、ハリウッドでは「ディパーテッド」という名でリメイクされた。
潜入捜査官・・・トニー・レオン、西島秀俊、レオナルド・ディカプリオ
潜入マフィア・・・アンディ・ラウ、香川照之、マッド・デイモン
マフィアの設定にお国柄が出ているので、面白さは三者三様になっている。香港マフィアと日本のヤクザはタイのマフィアから麻薬(覚せい剤)を、アメリカマフィアは軍事技術を売る。売る相手もアメリカは国相手だからスケールが違う。比較してみると面白い。
そういえば、アメリカ版では「片方はブラッド・ピットに決定済み」という前情報があったが。。。片方ってどっち?やっぱり潜入マフィアの方だろうか。ビラピはヤクザっぽいのがよく似合うから。そんな妄想も楽しめる映画だ。
●ここに船?
「潜入捜査官はみんな屋上が好きなのか?」トニー・レオンどアンソニー・ウォンの密会の場所である屋上、それは「北角政府合會」のビルの屋上だ。最初に二人がビルに入るシーンと、屋上シーンのビルは違う。こういうことは映画やドラマではよくあることだ。ちなみに前者は「粤海投資大廈」である。後者の「北角政府合會」は他のロケ地からかなり離れている。場所は北角、住宅街でありながら中心部にも近く、かつ庶民的な雰囲気を漂わす町。中環から地下鉄で6駅の「北角」駅から少し歩いたところで、
海に面しているビルを探そう。しかし、政府庁舎だから、観光客は屋上には行けません。残念!
アンソニー「死ねというのか?」、トニー「言わないよ。警官だぞ」、アンソニー「誰も知らない」、と、ここで二人が立っている屋上のズームアウト。海を見渡せるこの眺めはすごい。二人の九龍湾、このエリアは船の往来がとにかく多い。九龍の尖沙咀にあるオーシャンターミナルは、スターフェリーだけでなく、スーパースター・ヴァーゴをはじめとする、クルーズ客船も多く見られる。向かって右側に見える船は、煙突の後ろが少し長く上向き。船底は紺。船の正体は、現在調べ中。
0コメント