アメリカの英雄になって船で戻ってきた青年ヨークの
愛と勇気と信仰心にあふれた真実の物語。
今回ご紹介の「船が出てくる映画」
Sergeant York 1941年 アメリカ制作
●あらすじ
テネシーの田舎町に生まれたヨークは、雷に打たれて奇跡的に助かったことにより、神の啓示を授かったがごとく信仰に目覚める。真の自由を守るためには、戦争もやむなしという結論に達し、聖書の教えと戦争という現実の狭間で懊悩しながらも、持ち前の勇気と才能とそして神のご加護でもって、およそありえないような武勲を立てて故郷に錦を飾る。
●注目!
第 一次世界大戦中に実在したアルヴィン・ヨーク軍曹の伝記映画。主演のゲイリー・ クーパーがアカデミー主演男優賞、ニューヨーク映画批評家協会賞主演男優賞を受賞した。
公開年に注目してほしい。その年の12月には真珠湾攻撃のあった1941年公開の映画なのだ。そのことから第二次世界大戦への「戦意高揚」の意味も多少あって制作されたのだと思われた。一作だ。第二次世界大戦は、1939年のドイツのポーランド侵攻に始まったが、英仏に引き続き、アメリカも参戦か?と思われたが、議会(国民)の反対で参戦できない状況だった。
●ここに船!
「ヨークこそ英雄!」と陸軍勲章、殊勲十字章、名誉勲章の三つの勲章を授けられ、国の英雄として帰国するヨーク。その時のシーンに、船が出てくる。戦争の引き揚げ船で、あふれんばかりの人が乗って。絶対定員オーバーに間違いないのだろうが、そんなことをこの時代この状況で説いても無駄だろう。
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