ポンペイ

西暦79年8月24日、ヴェスヴィオ火山噴火。

金持ちも奴隷も恋人も船ももう逃げられない！

●今回の船が出てくる映画

Pompeii

2014年公開　アメリカ映画

●あらすじ

ローマ帝国の支配に抵抗したケルト人はローマ軍に蹂躙され、少年マイロだけが生き残る。彼は奴隷として売り飛ばされ、十数年後には負けなしの剣闘士に成長していた。マイロの主人グラセウスは興行のために奴隷たちを引き連れてポンペイに向かう。

●ここに注目！

西暦79年8月24日、イタリア・ナポリ近郊のヴェスヴィオ火山が突然噴火し、麓のポンペイの市街が約8メートルの火山灰により埋没した。ポンペイは、1世紀までナポリ近郊にあった都市国家。ローマ人の余暇地として栄えていた。インドにも同じ名前の土地があるが関係はないようだ。

自然界を網羅する百科全書『博物誌』を著したプリニウス（大プリニウス）は、ナポリの近くのミセヌムでローマ西部艦隊の司令長官の任に就いていた。この火山現象をくわしく調査したいとの熱意とポンペイに住む友人らを救出しなければという思いから、船でナポリ湾をわたって上陸したが、煙に巻かれて死んだと言う。甥の小プリニウスによる当時の記述には、噴火が始まって３日目に収容された彼の遺体は眠るがごとくであったと書かれている。

●映画のここに船！

人々がポンペイから脱出しようと港に集まる中、主人公マイロの主人であるグラセウスは、一足先に船に乗り込み脱出する。しかし、噴火で飛んできた岩石に衝突し、船が沈没する。