LIFE!/ライフ

ヘリから船に飛び込むはずが「1分後に凍死」の極寒の海へ!

LIFE誌最終号の表紙写真を任された地味な空想男がフィルムの行方を追って旅に出る。

●今回の「船」が出てくる映画

The Secret Life of Walter Mitty

2013年公開 アメリカ映画


●あらすじ

「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。それが人生の目的だから」というスローガンを掲げる伝統的写真雑誌『LIFE』。ウォルターは『LIFE』編集部のネガフィルム管理部門で真面目に働く、地味で平凡で口下手な男だ。想いを寄せている同僚のシェリルに直接声を掛ける勇気もない。

ある日ライフ社事業再編と『LIFE』誌の廃刊を知らされ、愕然とするウォルターの元に贈り物が届いた。送り主は、LIFE誌を代表するフォト・ジャーナリストであり、冒険家のショーン。いち早く事業再編による廃刊を知っており、感謝の気持ちを込めた革財布のプレゼントと、LIFE誌のための最後のネガフィルム、そして手紙が入っていた。手紙には「25番目のフィルム」は「自身の最高傑作ゆえに、最終号の表紙に相応しい」と書き記されていたが、「25番目のフィルム」はネガフィルムから欠けていた。編集部からはその写真を最終号の表紙にすると言われ、ウォルターは幻のフィルムを探すために、ショーンの足取りを追うことにする。


●ここに注目!

1939年に発表されたジェームズ・サーバーの短編小説「ウォルター・ミティの秘密の生活」を原作とする、ダニー・ケイ主演映画『虹を掴む男』(1947年)のリメイク作品。原作は非常に短い短編であり主人公の職業も特定されていない。

リメイクの話は何度もあったという。その中にはスピルバークが手がける話もあった。

脚本に携わったスティーヴ・コンラッドは、「短編である原作を読み返し 、もしウォルターが(この短編の続きとして)もっと何か言いたいことがあれば、実際に何が言いたいのかを考えながら脚本を執筆した」のが製作のきっかけとなったという。

フォトジャーナリスト、ショーンは、銀塩フィルムカメラ NIKON F3 を愛用している。NIKON F3は、ニコンのカメラと言えば『F3』、と言われたほど。電池が切れた時の緊急時に、1/60秒だけだが機械制御式シャッターを備えているところが、冒険家であるショーンの心を捉えたのだろう。

「LIFE」誌は、2007年の4月20日号を最後に廃刊している。理由は新聞業界全体の縮小に伴い広告収入の確保が難しくなったため。1936年に創刊され、全盛期には850万部が発行されていた。


●ここに「船」!

グリーンランドに着いたウォルターは、地元のバーで、ショーンをヘリで「ERKINSNEK(アックスナック)」号に送ったという男を見つける。早速、ヘリで船に向かうが、船にはヘリが着地するスペースはない。船に直接飛び込んだウォルターは失敗し、凍死まで1分という極寒の海へ。なんとか、船に着いたが、ショーンは4時間前に違う船に乗り換えて、アイスランドへ向かったと聞かされる。

作中でグリーンランドのヌークとして撮影された場所は、実はアイスランドで、スティッキスホールムルという町。ここから西部フィヨルド地域へのフェリーも運航されている。

非現実的な風景のアイスランドは、SF映画でよく使われているそう。

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クルーズ映画ライター あいさわみき が 船が出てくる映画を気ままにコツコツ書きまとめています。 船の映画 船が出てくる映画 船が舞台の映画 船が登場する映画 あらこんなところに船が!という作品に出会うと、最高にハッピーです。 なので、ハッピーのおすそ分け、それがこのサイトのコンセプトです。